雪の季節になり、畑の仕事は辛い時期になりましたが、これから寒起こしと言う、土づくりをします。来年は作付面積を増やすために、葛草の生えているところを冬の間に起こします。ゆかり農縁は病院の取付道路のために山を崩した残土を畑にしており、砂やヌリでできています。
ヌリは、ズリンともズリンコとも言われ、ミネラルやマグネシウムを多く含んでいます。この土壌は古琵琶湖層に溜まった泥などでできた粘土質です。古琵琶湖層とは、200万年~400年前に琵琶湖は三重県の伊賀盆地の付近の東あたりにあり、現在の滋賀県の中心まで移動したと言う説があります。このため、甲賀地域ではヌリやズリンの古琵琶湖層の土壌が多く見つかります。ヌリは野菜の栄養になりますが、硬いので寒起こしにより凍らしてフカフカにします。
ゆかり農縁の周りは、葛の草に覆われて「ポツンと一枚」ですが、葛の葉っぱも栄養(腐葉土)になります。